2009年12月22日
六ちゃん
夕べ『ひみつの嵐ちゃん』を何となく見ていたら堀北真希がゲストで出ていた。『ALWAYS~三丁目の夕日』から5年ほどは経っているか。彼女の立ち居振る舞い、話し方があまりにも他の同年代のタレントたちと違っていて、やがては大物の女優にの雰囲気を持っていた。キャッ、キャッしたところがないので安っぽくない。だからと言って変に恥ずかしがらず毅然としている。最近の若い女性タレントはわざと馬鹿な振りをして笑いを取ろうとする。可愛い女を演じているようで実というものが感じられない。言葉遣いもきたない。堀北真希は笑い方にも品がある。声の出し方も静かでしとやかという言葉が似合う。何だかまさに昭和30年代の女優が『スター千一夜』でインタビューを受けているような感がある。彼女には大衆に迎合することなくあのままでいてほしい。とても稀少な存在だ。私がティーネージャーだったらファンになって部屋中に写真を貼っていることだろう。夢にも見るだろう。淡い恋物語を夢想して感傷に浸るだろう。その昔、吉永小百合に憧れたように。彼女に『伊豆の踊子』をやってほしかったな。21歳ではちょっと遅いな。